「業務連絡するしかない切なさ」別れる決心 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
業務連絡するしかない切なさ
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刑事と容疑者の、落ちてはならない恋か~と思ってあまり期待せずに見てましたが、
最後は2人で逃避行でもするのかな?と思いきや
彼女が刑事の彼に遭うにはまた事件を起こすしかない、取り調べや捜査って名目ならお互いに結婚してても堂々と逢えるし。。っていう
事件での業務連絡でしかやり取り出来ない切なさ。
だからまた事件を起こす彼女。
自分を忘れずに自分の写真を貼り続け、彼に心の中で自分を想い続けてもらうには「彼の管轄区域内で自分が未解決事件の容疑者であり続けるしかない」という結論に辿り着いてしまった彼女。
そして彼女がいた時に感じた安らぎを忘れられない刑事。捜査が終われば彼女に逢えなくなるから、刑事なのに当該事件が解決してほしくないという矛盾を願ってしまう。。
「愛してる」と言った瞬間にこの愛は終わる
のような表現が逆説的で刺さりました。
お互いの本心はボイスメモやブログ的なものから後で知るしかないし。
切り口としてはなかなか興味深い脚本でした。
ただ捜査の過程で、想像でなく今そこにその人がいるような描写をしてたので、特に張り込み中は「あれ?今車から見てなかった?直接彼女の部屋に入ってるの?」と思ったらそれは刑事の妄想っていう。。最初この映像手法にちょっと混乱したのでそこだけ少し減点にしました。
最後、浜辺で足を滑らせたらそこで彼女に気付くかな。。?と思ったんですが、やはりいつまでも彼女を探し出せない感じが続いて。。まぁ、彼女がそういう未解決事件になるように計画したんだから仕方ないんですけど、どう頑張っても絶対に直接的には結ばれない2人がなんとも切なかったです。。
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