「ソレの心情が理解出来れば、非常に面白い映画(2回観賞)」別れる決心 ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
ソレの心情が理解出来れば、非常に面白い映画(2回観賞)
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ソレ(タン・ウェイ)の夫が崖から転落し、警察官のヘジュン(パク・ヘイル)が捜査する所が始まっていきます。
この映画の中に2つの事件が起きます。映画の中では、1番目の事件は自殺、2番目の事件は、別の男による他殺と結論づけます。
しかし、本当のところは、1番目の事件はソレによる他殺、2番目の事件もソレの指示による他殺と推察しました。
ソレが本当に好きな人は、ヘジュンだったのです。純愛がテーマなんですね。
ただ、場面の切り替えが速く、比喩表現も多いので、掴み取りにくい映画です。
タン・ウェイ主演だと、「ラスト、コーション」の方が印象が強く残っていますが、こちらの作品も知的好奇心をくすぐるような面白い映画でした。
追記 孔子の論語によると、「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」とあり、知者はソレ(青い服は水を暗喩)、仁者はヘジュン(段差を登りつめる山を暗喩)を示していると考えられます。霧の歌は未解決事件を暗に示していると感じます。
3月1日吹き替えで再観賞
孔子の論語は序盤のテープレコーダーで流れます。
2番目の殺害事件で、犯人は自分の母親が死んだら、2番目の夫であるイム・ホシンを殺すとソレに伝えています。ソレが犯人の母親の殺害に使った薬は、ソレが自分の母親を殺した残りの薬でした。
別れる決心の意味は、イポに引っ越してきて、ソレがヘジュンへの愛が始まった時を表していると推察します。
大変秀逸な脚本で、今回は感動しました。
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