「延命」別れる決心 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
延命
韓国映画は基本的に吹き替えが付かないので、吹き替えのある劇場公開作品珍しいな〜と思い鑑賞。以前観た「整形女」の時も諏訪部さんいたなーと。やはり信頼のおける方だなぁ。
肝心の内容の方ですが、自分にはことごとくハマりませんでした。韓国映画のサスペンスは展開の早さと物語を面白くする工夫が多く凝らされていて好きな作品が多いんですが、今作は真逆でゆったりしたペースで、サスペンスとまではいかない、不倫の色が強い作品だったので好みには合いませんでした。
解決できる糸口はすぐそこにあるのに、その度未解決事件がなんやらーとか女性への思いがうんとかーで踏みとどまっていたのも長いなと思ってしまった原因です。パク・チャヌク監督作品を見慣れていたらこの味も良いものだと思えるのかもしれませんが、見慣れていない自分からしたら違和感の連続でした。
最後の死に方も見方によっては斬新なのかもしれませんが、満潮を待って溺れ死に、男が探して海へと彷徨うっていうなんじゃそりゃ?な終わり方には疑問しかなかったです。余韻を残したいんだと思いますが、やはり映画はしっかり決着をつけてほしいなと思いました。考察は観た人が面白いと思ったり、自分なりの考えでワクワクするものだと思いますが、どうにも今作の考察は捗りませんでした。尻切れトンボでした。独特のカメラワークも安っぽく思えてしまい、その都度うーんってなってしまいました。
吹き替え陣は流石の安定感でした。やはり本職の方々が務める吹き替えの安心感は段違いでした。
好き嫌いの問題で評価は低くなってしまいましたが、乗れる人は乗れる、そんなタイプの映画だと思いました。
鑑賞日 2/17
鑑賞時間 12:15〜14:45
座席 G-10