「狂った時代を笑い飛ばせ」逆転のトライアングル 23さんの映画レビュー(感想・評価)
狂った時代を笑い飛ばせ
クリックして本文を読む
豪華客船のクルージング船が漂流した島での局所的な社会の発生を描く。
社会主義者である船長の自暴自棄な航海により、皮肉にも資本主義者たちが社会主義的なコミュニティを形成する。
金銭的な裕福は意味を失い、容姿や能力が権力へ直結するもある程度生活が形になっていく。
ヒエラルキーの逆転が安定してきた所で、キャプテンと1人のクルーは社会への復帰の糸口を見つける。
キャプテンは現在のヒエラルキーを維持するためにクルーの殺害を目論むが、それに気づかないクルーの言葉に葛藤する。
最後の言葉は「付き人とならないか?」、、、善意から成る暴力の結末はどうなるか?
悪意がないからこそ救いのないラストシーン、最後までシニカルを貫いたブラックコメディの良作。
コメントする