「辛辣な皮肉のオンパレード!」逆転のトライアングル ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
辛辣な皮肉のオンパレード!
環境の変化等でなかなか映画も観れないしレビューも溜まっております(^^;
第95回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた今作も今さら感がかなりありますがレビューを軽く記しておきます。
冒頭のモデルオーディションシーンでの「H&M、バレンシアガ!」はかなりパンチがあって監督のキレッキレぶりに驚きました。
ファッションショーで大物が来ると席を弾かれる所も風刺たっぷり。
そしてその後の痴話ゲンカ。延々と言い争うカップルの描写に(何ともくだらない喧嘩!)と思いつつも引き込まれるしリアリティを強く感じました。
続く第二章は豪華客船が舞台。
部屋に閉じこもって全く仕事しないアル中の船長はウディ・ハレルソンがまさに適役でしたね!
セレブと船員の対比もブラックユーモアで鋭く描き、とても面白いのですが、やはりあの地獄絵図がねぇ。
「バビロン」の悪夢再び、のゲロゲロシーンが続きました。
何度も言いますが、かなり苦手なのでね。。
そして第三章は一転して流れ着いた無人島。
ここではサバイバル劇、セレブと船員の逆転劇が。
この第三章がメインですね。
曲者揃いのセレブやお金のためなら何でもする使用人への辛辣な皮肉、何もない場所での力関係の逆転、
全てをとことんブラックなユーモアで包み込み、映画ゆえに誇張はあるけど社会の現実をシビアに見せてくれてました。
音楽の使い方もユニーク。
この映画でデズリーの「Life」を久々に耳にしたのでデズリーがマイブームです。懐かしいですね。
アカデミー賞では3部門でのノミネートのみに終わりましたが、昨年のカンヌではパルムドール(最高賞)を受賞しています。
なるほどですね。
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