「愛しさと切なさと心強さと」逆転のトライアングル kuroneliusさんの映画レビュー(感想・評価)
愛しさと切なさと心強さと
リューベンオストルンド監督の逆転のトライアングル鑑賞。待ちに待った作品!!
前作のザスクエア思いやりの聖域 のテーマと皮肉とユーモアセンスと間の取り方が大好きすぎて今作も期待大だった。テーマ的には前作と同じく、意識高い系の人種をいじり倒すんだけれども、あらすじがテンポよくわかりやすく進化していたように思う。相変わらずシュールなギャグセンスは顕在で、最初のオーディションの場面で画面の隅にフレンチブルドッグが意味なくいるのだけでも笑った。自分は不謹慎な笑いが大好きなので終始笑いっぱなしだった。ウディハレルソン演じる、マルクス主義の狂人船長っぷりも最高だった。多分ウケない人には全然ウケない映画だと思いますが、わたしはこのリューベンオストルンド 監督作品は毎回大笑いさせてもらっているので刺さりまくる。イケてる人たちの滑稽な姿を描かせたら右に出る者はいない。しかし今回は一人の女性がキーマンになっており、それが作品の重みを増して意味あるものにしていると思う。
お金を持っていることも容姿が端麗であることも責めるべきことではないが、たくさんの武器を手にした上で他者へどう対応ができるかということが大切なんだなと、そして周囲の環境一つで現代社会のヒエラルキーはいとも簡単にぶち壊れる。普段からキャンプ生活してサバイバル術覚えておいた方がいいかもしれません。
加えて主演女優のチャールビディーンちゃんが可愛くてググっところ去年病気で亡くなられてたとのことでかなりショックでした。。
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