「チャプターは勘弁」逆転のトライアングル ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
チャプターは勘弁
あらすじをざっくり読んだだけなので、遭難した島で船に乗っていた全員の中で、トイレの清掃員がその島の中で頂点に立つってなんかワクワクするなと思い鑑賞。147分っていうのが気がかりでしたが…。
チャプター分けした瞬間に、ヤベッと思いました。スクロールにエブエブに、チャプター分けした映画のまずさは身を持って体験したので、早速頭を抱えました。
チャプター1がとにかく長くて、それでいてそこまで面白くないのが致命的でした。ここらへんはだいぶウトウトしました。船に集まる人々のそこまでの過程を描きたかったのは分かりますが、そんなに引っ張らなくてもと思ってしまったり、しょうもないエピソードと合わないジョークが続くのでここは退屈でした。
かといって船に乗ったチャプター2が面白いかと言われればそうでもなくて、ゲロを吐きまくる描写、初っ端の飛び道具的な感じは良かったんですが、結構長い事続くので胃もたれはします。あと沈没まで結構長くて、民主主義はあーだこーだいう爺さんの長めの演説を延々聞かされるのでかなり参ってしまいました。手榴弾投げ込まれて爆発して大多数は死んで、そして島へ…。雑というか味気ないというか…。
やっとこさ島に来たチャプター3でトイレ清掃員が私はボスだと言い放った瞬間、ここから面白くなりそうだなと思ったのですが、そこがピークで、清掃員のおばさんがイケメンとエッチしまくる話に切り替わり、その他の人物はほぼ置き去りという謎さ。求めてたのがサバイバル活劇だったというのもデカいと思うんですが、すごい規模の小さいものに落ち着いてしまったので、そこら辺肩透かしを食らってしまいました。
ヤヤがおばさんを連れ出して、おっ復讐劇か!?と興奮したのも束の間、別にそんなことなくエレベーターを見つけて主従関係逆転!みたいな感じでヌルッと終わったので膝から崩れ落ちました。だいぶ尻切れトンボな終わり方だなぁと。
23日公開の中では期待していた作品だったので残念です。早くもアカデミー賞ノミネート作品との相性が悪くなっています。なんとか挽回を。
鑑賞日 2/25
鑑賞時間 17:55〜20:25
座席 G-3