劇場公開日 2023年10月14日

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「需要と供給」ヨーロッパ新世紀 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5需要と供給

2023年10月16日
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興奮

難しい

トランシルヴァニアの小さな村で出稼ぎ労働者を排除する動きが加速する話。

出稼ぎ先のドイツでの差別的発言にキレて暴力をふるい、村に帰って来たマティアスが、口をきかなくなったルディ君を気づかいながらも嫁とは上手く行かず、そして訪ねた元カノが働くパン工場では求人広告を出しても人が集まらず…。

自分たちが差別的な扱いをされると怒り狂うのにスリランカ人を差別し排除しようとする村人とか、自分たちは出稼ぎしているのに出稼ぎ労働者を排除しようとしたり…しかも教会までもそんなですか。

資本主義だ共産主義だ言っているけれど、それもやはり矛盾だらけ。
移民問題云々は確かに難しい問題で、そこの面白さもあったけれど、この村人の民度はそれ以前のお話しという感じで、胸クソ悪さがとても良かった。

ただ、ルディ君の精神問題やマティアスの色恋はあまり上手く作用している様には感じられず、これならいらなかったかな。

Bacchus