「共同想起の京都タイムトラベラーズ」リバー、流れないでよ Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
共同想起の京都タイムトラベラーズ
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低予算を思わせる撮影だが、大画面で見たら臨場感があり、カメラワークが好みであった。
景色の美しさ、BGMのセンスの良さ、京都の貴船にある老舗料理旅館にいる人々のコントのような やりとりが見どころ。複数の人が同時にタイムリープして、記憶を共用しているのが特徴。
意外に恋愛要素があるドタバタ劇であった。
2分前に戻る度に ランダムに雪が 降っていたり積もっていたりしていること については、ある人物が 推測で説明する場面があるが、いまいち納得しかねる。
重要な任務なのに単独で来て、自分が使うマシンのメンテナンスを一人で出来ない謎の女性の素性がわかってから、さらに軽くて明るい展開になる。
登場人物たちが協力し合って 急いで走るクライマックスは、いかにも最後のまとめ に向かう定番な雰囲氣 で妙な安心感が あるものの、ひねりがなくて物足りなかった。
「月に比べたらフランスは近いね」という台詞があったが、未来の世界で言う月というのは、現在の夜空に見える月とは違うのだろうな、等と想像した。浅いギャグであるし、タイムマシンが実在するという世界線であるから、真剣に考察しようとは思わない。
序盤で「時給はどうなるんですか」と言っていた伏線が未回収で残念。
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