「1分でも3分でもダメ」リバー、流れないでよ ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
1分でも3分でもダメ
上田誠氏率いる
「ヨーロッパ企画」の新作!
京都の老舗料理旅館、貴船ふじやが舞台です。「元祖川床発祥の宿」だそうで、まずその立地に驚かされました!
本当に目の前すぐに貴船川!!
旅館の佇まい、貴船神社の鳥居の朱色、水神様の伝承、周りの自然、漂う空気感が現実ではないような幻想的な空間に魅了されます。
ここでなら、時間の概念が狂ってもおかしくなさそうです。
そこで繰り広げられる2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ。
原案、脚本の上田氏。現在公開中のマリオの日本語版台本制作にも参加しているそう!字幕verも観たくなる!
さて、
タイムリープ、ループものを得意とするヨーロッパならではの作品です。練りに練られた脚本を、いつもの舞台から単に映画という表現方法に置き換えただけではなく、舞台では表現できない部分を全て補完した仕上がりになっていて満足度が高い。
寄ったり引いたりして「2分」という時間を追いかけるカメラワーク。ワンカット撮影の為、実際に皆が同じ目線でその時間を共有できる。ループするその2分を何ターンも見せられ、やがてこちらもその2分の感覚を掴んでくるのが面白い。
そろそろ時間じゃない?!
又、初期位置からか、、とかw
全員が前のターンの記憶を残している事も鑑賞者を巻き込む上手い仕掛けだ。
現実の2分って、、
例えばカップラーメンを前にじっと待つ3分中の2分。長い。
朝の二度寝したい2分なんてまばたき1つではい終了。
こんなに2分を意識したのは初めてだ。
何度ループしてもその時間内での出来事から少しでも前に進もうとしている。それって実は過ぎた時間は戻らないって事かな?と思ったり、、
時の流れってフシギで何とも愛おしいって思ったり。。
でも結局何が言いたいかって「天狗じゃない!」って事ですw
ラストは上田さんなので、らしい??ヒサメのタイムマシーンの故障によるパラドックス回避ってことでループが起きたんだってさ(^。^)
ミコトやお客さん、作家先生などのせいにせず解決で、そこは良かったのではないかな。
ところで、、
ヨーロッパ企画の舞台を二度観た事があるのですが、、
カーテンコールに出てくる役者さん達のオーラのなさ!!挙動不審さ!!に、もう笑いが止まらずww
さっきまでのオーラどこ行ったw!ってツッコミ、大丈夫だよぉ〜皆んな味方だよぉ〜と思った記憶があります(^ ^)
そして推しの永井さんと本多さん!
今回は番頭さんだった永井さん。
神社への階段をダッシュで上がる時、カメラさんに追い抜かれていておもしろかったけどw
「闇金サイハラさん」の「宇津井」が気持ち悪くて大好きな私からしたらちょっと物足りなかったですw
そして本多さん出てなくてかなし丸でした( ; ; )
最後に!!なんと貴船ふじや!!
藤谷理子さんのご実家らしいですよ!!いや〜ビックリ!!
ヨーロッパ好きな人もそうでない人も楽しめます!慌ただしい2分間を何度も体験して下さい!オススメ🎵
『よっす、~』個人的に好きでしたが、公開館が少ないですからね…
こちらも距離、時間、料金(基本サービスデイやレイトショー)、体力で諦めた作品多いです。
先週と今週は頑張って週5本観たのですが、それでも足りない。
最近は、月ごとに観たい作品を書き出し、上映スケジュールが出たら更に週ごとに時間まで決めて書き出してます。笑
『1秒先の彼』は自分も鑑賞予定です。
ゆきさんのレビューも楽しみにしてますね♪
無事にご覧になれたようで。
森見さん大好きなので、伝わってすごく嬉しいです。笑
2分間に関しては、仰られているように観てる側でも感覚が掴めてきましたよね。
役者さんたちもそうだったのか、それともカメラの後ろにタイマーがあったのか…
撮影の裏側も気になってしまいました。
『断捨離パラダイス』も興味はあるものの、余裕がなさそうです。
『To Leslie 』も観たい…