「あんたを母親にもった喜びも 苦しみも知ってる」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 暇さんの映画レビュー(感想・評価)
あんたを母親にもった喜びも 苦しみも知ってる
並行世界をも巻き込んだ超超ビッグな家族喧嘩。前半役90分はプロローグ、この話のミソは後半に詰まっている。彼女が”全ての場所で起きた、あらゆることを、いっぺんに”解決するお話である。
この映画の見所はやっぱり目新しく目まぐるしい演出面とジョブトゥパキ(ジョイワン)演じるステファニー・スーの素晴らしい演技だと思う。
ずっと強く恐ろしい表情で圧倒的な存在感を放っていたジョブトゥパキ。ベーグルに飲み込まれる寸前、母親に手を離されずっと強かったその表情が崩れるあの一瞬は鳥肌モノだった。
そして演出。ずっと派手派手な世界観で表現を最大限まで引き上げ、見てる側を置いていくスピードで進んでいく。しかし複数の並行世界を同時に演出していく所業には恐ろしいものを感じる。石になる世界にも無理に意味をもたすなんて、とても無茶苦茶。しかし最高…。
そして結局最後にこの映画が伝えたいことは「ちゃんと人の話を聞こうね」という事。なんちゅう映画や…。
コメントする