「私もベーグルはエブリシング派」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
私もベーグルはエブリシング派
最初はどういう世界なのか分かりにくかったが、主人公が理解していくのと同じペースで分かってきた。
ミシェル・ヨーが、冒頭の日々の生活に追われる姿から、カンフーアクション満載の中盤、相手と対話を試みる終盤、それぞれをうまく演じている。(冒頭のごちゃごちゃした状況に共感や理解をできるかが、踏み絵のような気がする)
また、懐かしいキー・ホイ・クァンの存在が嬉しい。彼らとカンフーアクションのお蔭で、どんどん話に引き込まれていく。
「もしあの時こうしていたら」「こんな世界だったら」の結果を全て手に入れるというのは羨ましい。しかしそれは、何も選択できず妄想の中に立ち止まっているのと同じでもある。
そんな膠着状態からストーリーを終盤へと導くキー・ホイ・クァンの姿がとても格好いい。
ありふれたテーマだが、その見せ方か上手い。観終わったあとに達成感を感じさせてくれる作品だった。
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