劇場公開日 2023年3月3日

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「“Everything Everywhere All at Once”この言葉に尽きる、愛すべきタイトル」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ゆちこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5“Everything Everywhere All at Once”この言葉に尽きる、愛すべきタイトル

2023年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

多元宇宙というカオスを巻き込む壮大な家族愛と生きるということを規格外にふざけて真っ当に描いた奇跡みたいな作品。
これがアカデミー作品賞を獲る時代に生きてるって本当しあわせ。最高ですA24

言葉で説明しても左から右に通り抜けてしまう真理が、もはや理解不能レベルのユーモアと通例に縛られないアイデアで映像化されるから全身で共感してしまう。
序盤の日常描写から引き込まれて目が離せなかったし、視覚芸術はじめ細かな演出やメタネタを多用しても崩れないバランス感覚も素晴らしくて、オリジナル脚本も言わずもがな傑作です。俳優皆最高だったけど、ステファニー・スー!!!ただのカオス映画でないことは伝わってほしい。

この作品を論理的にこんなメッセージや魅力があると語るのは野暮なのでとにかく体験してほしいです。アートであり、コメディであり、社会をより良い方へと導いてもくれる、とにかく凝縮すると愛の塊。
そして“Everything Everywhere All at Once”この言葉に尽きる愛すべきタイトルが邦題に残って本当に良かった。

ゆちこ