「アカデミー賞作品賞を取る実力はある映画」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 大翔さんの映画レビュー(感想・評価)
アカデミー賞作品賞を取る実力はある映画
アカデミー賞の作品賞なのに、非常に日本のウケは良くないこちらの作品。
ルッソ兄弟とA24と言う理由で見させて頂きましたが、なるほど〜って言う感じでしたね。
個人的例えで、「リアル鬼ごっこ」+「レミーの美味しいレストラン」+「コロコロコミック」+「ラブストーリー」+「ファミリー」を混ぜた映画です。
確かにカオス過ぎる内容でして、一体何が起こっているのか、今どんな状況なのか読めないですね。
普通に内容の把握がしやすい方でも難しいと思います。
とにかく、自分の違う世界線から能力を手に入れながら、主人公と同じ能力を持っている悪い奴をやっつけろって言う内容なのかな?
で、その悪い奴をサポートする味方が夫に乗り移ったり、悪い奴は娘に乗り移ったりみたいな。
多分完璧な答えは出ないです、きっと。
エブエブが好きな方は多分こう言うと思います。
→「考えるな感じろ」って
でも、僕からもそうしか言えなくてね...
この作品って解釈がめちゃくちゃ広がる映画だからこそ、自分が思った内容で評価して良いと思います。
なので、僕が思った解釈だとめちゃくちゃ好きです。
最後もなんとなく良い展開にしようとしてるな、
能力を手に入れて戦うのではなく、良い事に使うって言うとこや、1人1人関わってきた家族や上司などの関係も良くしていくとこ、
なんか不思議とラストは涙が出そうでしたね...
内容掴めてないのに。
アクションはまぁまぁのカンフーです、
普通に雰囲気に合わないギャグ的なコメディもあり、
下ネタもありです。(ち○ち○のおもちゃ出てきたけど普通にレイティングGなんやね...)
多分、意図的に付けただろうモザイクシーンはめちゃくちゃ笑いました。
最後に、賛否両論の作品ですが、確実に言えるのは、
めちゃくちゃ頑張って作っている事。
同じアングルで、同じポーズで、果たして何パターンのカットを作成したのだか...
ほんの0.1秒ぐらいしか出ないシーンでも、ちゃんと背景も衣装もメイクもしていて...
世界線が切り替わりまくるアクションシーンも切り替わるところのズレもなくて...
めちゃくちゃ大変で、めちゃくちゃ苦労しながら制作していたんだろうなぁって実感させられます。
全然アピールしてないけど、想像以上に製作費と製作時間ヤバそうだなぁって思いました。
日本でのウケは確かに良くないかなぁって思いながら、出来と労力を考えると、確かに作品賞は分かるなぁってなりましたね。
だからこその楽をしたかったのか、石の環境音のみの字幕会話シーンはめちゃくちゃ好きです!斬新ですね。
これぞ「映画」って言う映画でした。
カオスが好きな方、映画好きの方、物語シリーズが好きな方、ルッソ兄弟が好きな方、めちゃくちゃ頑張っている映画を見たい方はオススメします。
↑に当てはまらない方はサブスクやBDで良いかも。