「ミドル・エイジ・クライシス主婦の人生再生物語」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス けろ教授さんの映画レビュー(感想・評価)
ミドル・エイジ・クライシス主婦の人生再生物語
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祝アカデミー作品賞で観た映画であるが、思いのほかよかった。表層的なところだけ観れば「マルチバース」のよくわかんない映画かもしれないが、本質は、「あの時はあーすればよかった、こーすれば違う人生があったはずなのに…」という悔恨を抱えた中年の危機にある主婦が、ご主人の良さを改めて認識し、また娘との喧嘩を通じて、「私の人生、これでよかったんだ!」と自分の人生に納得する物語だと理解した。ある意味、この映画は40代以上の中年女性(及び男性)の賛歌であり、20代までの若い人には見るには少し早い映画だと思われる。若い人たちには、40代以上になって改めてみることをお勧めする。
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