「マルチバースという概念の一つの使い方」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
マルチバースという概念の一つの使い方
人生において選択は無限にあるが、中華系の家庭で育ち、常に保守的で冒険をしない選択をし続け今に至る主人公が選択しなかった(本当は自分が選びたかった)方のさまざまな人生で得ていたスキルをダウンロードして戦うのだが、最後は肉弾戦ではなく愛情や親切で一つ一つ和解し解決していくという流れは新鮮だった。
夫役のキー・ホイ・クヮンは本当に久しぶりに見たが、どの世界でも優しく親切な男でいると言うことが本作のキーである。
下ネタやパロディも多くユニバースを行き来するときのきっかけなども面白く、本来楽しく観ることができるはずなのだが、かなり話が複雑でこんがらがりわかりにくいので頭の中で整理しながら観ないと眠くなってしまう・・・そんな映画でした。
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