「タイトルなし」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
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面白かったー。どのスケールで個人史を描くか。個人は分岐によって個になる。
前半は眠気との戦いで、それは(私の)脳とは意味を求めてしまうからだろう。
あと、納税から個人史が切り拓かれていくのも、まさに今確定申告の作業をしている身としては「分かる〜」と思った。自分を問われるんだよ、納税。
あと、ジェイミー・リー・カーティスとステファニー・スーがとても良かった(ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クワンは言うまでもなく)。
(20230304追記)結末が保守的という批判もあるのかー。あれは、自分を徹底的に手放せたからこそ相手を手放すことができ、それ故、個人同士としての関係をようやく結べるようになったということで、支配する-される/支配し合う関係からの解放という表現と受け取ったから、進化した家族関係を描こうとしてるのだと思った。着くか離れるかという関係そのものからの解放というか。
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