「超・シネフィル映画入門。」ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
超・シネフィル映画入門。
毎日映画を欠かさず見ているというシネフィルの鏡のような監督が近年の映画111本をテーマに沿って紹介していくドキュメンタリー。
予告はかなり有名どころの映画を使っているけど、紹介される割合はいわゆる単館系映画が多い。日本公開はされてなかったり、ちょっと前にアップリンクでやってたな〜でも見なかったな〜みたいな作品。
ぶっちゃけこういう映画って、素晴らしい作品なのは分かるけど高確率で睡魔に負ける。そういう作品の演出や表現をすごーく丁寧に解説してくれるので、単館系映画の見方超入門って感じがした。まだまだ自分の見てない映画がこんなにあるのかと打ちのめされ、めちゃくちゃ映画観るモチベーションを上げてくれる映画。私も明日から1日1本見たい。
現代の映画の手法を色んな映画を用いて説明するので、多少作品とテーマの繋げ方が強引にも感じるところはあるけど、そこは権利の問題と監督自身の趣向もあるのだろうからご愛嬌ということで。映画の引き出しが沢山ある人はこのテーマだったら自分は何の作品を連想するか考えながら見ると面白そう。
特に印象的だったのは、配信について、比較的映画業界にとってはマイナスなイメージが漠然とあったけど、好きな時に好きなものを見れる配信サービスは私たちが主導になれると言っていたこと。確かに消費者側にとっては良い事なのに、なんかあちら側の業界の人に洗脳されてたわと思った(笑)
そして、終盤までほぼ日本の作品は小津安次郎や黒澤明という過去の巨匠の名前しか上がってこなくて、日本終わってる、、?と不安だったけど、『万引き家族』出てきて嬉しかった(笑)日本に今是枝監督いて良かったぁ。
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