「観客側のリテラシーが問われる」チロンヌプカムイ イオマンテ りゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
観客側のリテラシーが問われる
再現されたイオマンテを忠実に記録した素晴らしい映像だ。しかし、ツネ吉のモノローグや挿入される音楽等、過剰な演出がいちいち鑑賞の邪魔をする。監督いわく、アイヌの人々の意図を伝わりやすくするため(間違ってたらごめんなさい)というようなことを言っていたが、それはパンフレットで書くとか、後から付け足せばいいことではないか。
監督の思いが強すぎたのか、この映画は「偏った」映画になっており、ドキュメンタリーとしては失格だと言わざるを得ない。ツネ吉が殺されるシーンのモノローグなんてちょっと気持ち悪かったですよ。よくある環境啓蒙系ドキュメンタリーみたいで...
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