「なにはともあれ大団円」鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
なにはともあれ大団円
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原作未読、タイトルの意味も考えずに鑑賞、なるほどー、で、大団円。三部作の終焉たるそれなりの満足感はあった。駅での大ラスも爽やかに泣かせる。母の登場にはちむどんどんしたし。
ただしそこまでに至る2時間、とんでもないスペクタクルを見せられた。原作の読者なら名シーン続出で嬉しいんだと思うが一般人には構成の破綻が目立つ。あちこちで起こるあれこれをぶつ切りでカットバック。盛り込んだ小スジがあまりに多すぎる。スピルバーグならまとめられたかもしれないが、小さな興奮が断続するが大きな流れに繋がらない。例えばアームストロング姉弟関連やシン国周りを大胆に省けば、見る側の意識のフローが途切れず、せっかくのメインストーリーを(例え同じカットでも)よりドラマチックに盛り上げられたのではと思う。
山田涼介は良くやったと思うしディーンフジオカも格好いい。本田翼だけはバラエティ番組そのもので、もう少し違う演技をつけてあげないと映画が落ちる。その他登場人物、黒島ちゃんやロンちゃんも全然悪くないけど、とにかく人大杉感…。
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