「【原作を愛する者でも納得の”稀有な完成度を誇る漫画”の実写映画完結編。多くの途上人物(含むホムンクルス)ほぼ総出演。良く纏め切ったなあ・・。今作は、その作品構成力に感服した作品である。】」鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【原作を愛する者でも納得の”稀有な完成度を誇る漫画”の実写映画完結編。多くの途上人物(含むホムンクルス)ほぼ総出演。良く纏め切ったなあ・・。今作は、その作品構成力に感服した作品である。】
■”復讐者スカー”編のレビューでも記載したが、私は「鋼の錬金術師」27巻を2度読破している。
”私は、ハガレンはちょっと詳しいよ!”と言いたいのである。
◆感想
1.”復讐者スカー”編が面白かったのは、アメストリス軍による民族粛清(これには、裏がある事が、今作で明かされる。)により自らが属するイシュヴァールを滅ぼされたスカーが、自らが両親を殺めたウィンリィの行為と言葉により、”復讐の連鎖”から脱する姿が、巧く描かれていたからである。
2.で、今作。”残り半分以上あるのに、どのように纏めるのかなあ・・”と若干の不安を抱えつつ、劇場へ。
だが、それは杞憂であった。
流石に細かいエピソードまでは描かれていないが、原作にほぼ忠実に、(まあ、忠実でなくとも私は良いと思っている。原作改編は良しとしているスタンスで、映画を観ているからである。)しかも、キーになるシーンや、印象的なシーンはキッチリと描かれている。
・”フラスコの中の小人”と、奴隷23号であった若きホーヘンハイムが行った恐ろしき事。
・レイ・ブラッドレイの子であった筈のセリムの本当の姿。
・人間を見下していたホムンクルスのエンヴィーやセリムの”か弱き本当の姿”が描かれていた事。
・レイ・ブラッドレイが、今際の際に口にした
”レールの上の人生であったが、後半は楽しかった・・”という言葉。etc.
3.絶大な力を手にした“フラスコの中の小人”(お父様)と、ホーエンハイム達のVFX満載の壮絶な戦いのシーンも、大変に見応えが有った。
ー ”フラスコの中の小人”と錬金術師たちとの死闘。そこに、加勢する且つては敵であったスカーの乾坤一擲の亡き兄の想いを込めた裏国土練成陣を使っての攻撃。-
4.更に言えば、漫画でも最初は解釈が難しかった、”真理の扉”の前に朧気に座っている”真理”とエルリックが交わす言葉の遣り取りが、分かり易く描かれていた事であろうか。
<この三部作は、(特に第二.三作)荒川弘氏が、20年以上も前に自力で書き上げたダークファンタジー漫画を、そのエッセンスを見事に纏め、迫力あるVFXを多用し実写化した、原作の趣きを生かした作品群である。>
■隣に座っていた中学生たちが、
”少し、分かんない所もあったけど、面白かった・・。”と言っていたのも嬉しかったな。
何時か、原作本も読んで欲しいな・・。とても面白いんだよ。と思いながら劇場を後にした。
いいねありがとうございます∠( ゚д゚)/
淡々と評価されてる感じがいぃなー と思います
それと
キング·ブラッドレイの子供 セリム・ブラッドレイですね
差し出がましいですが
念の為に😓
今晩はNOBU さん
いつもありがとうございます。
一作目から次回作があるのか諦めていたところ今回、最終章二部作ができ観ることができてよかったです。
俳優さん方の熱い演技と壮大なVFX で完結できてよかったです。