「目には目を」シャイロックの子供たち odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
目には目を
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シャーロックではなくシャイロックだから探偵ものではありません、冒頭からベニスの商人の舞台劇、シャイロックとは人肉抵当裁判で有名なシェークスピアの戯曲の主人公、ユダヤ人の高利貸だと説明される念の入れよう。
地方の銀行支店での不正融資事件が舞台なのですが出てくる人物は金の亡者ばかり、だから彼らはまるでシャイロックの子孫のようだということでしょう。
脚本のツバキミチオは池井戸潤さんの変名。目には目を詐欺師には詐欺で報復というプロットは単純明快。
銀行員だって人の子だから聖人君子では無いとしても、この極端な描き方は池井戸さん、かって務めた銀行への私怨もあるのでしょうかね。今では明らかな組織ぐるみのパワハラ三昧、怒鳴り声ばかりの演出には稚拙さを禁じえません。悪党ばかりの騙しあいだから、後味の悪さはひとしおでした。
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