「設定は増やせば良いと言うものでは・・・ない」アンビュランス よしさんの映画レビュー(感想・評価)
設定は増やせば良いと言うものでは・・・ない
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強盗に失敗した兄弟が、重傷を負った警官を搬送する救急車をジャックして逃走を図る物語。
デンマークでのヒット作「25ミニッツ」のリメイク作品のようですね。しっかりとお金をかけたアクション巨編です。
ただ、この作品のコンセプトで「アクション巨編」にする必要があるか?と聞かれると、甚だ疑問です。
「警官の命」と「逃亡」との間での葛藤をしっかりと描いた方が、この映画の特異な設定に沿うように思います。
車内での治療シーンもありますが、爆走している救急車内で素人が行うには無理があり過ぎて興ざめもしてしまいます。
アクションを撮る為に、延々とカーチェイスを見せられてしまうのも飽きを感じてしまいます。
冒頭より『プロ』の強盗団にしてしまったのもマイナス。強盗の様子から、とてもじゃないがプロに見えず設定に戸惑いを覚えてしまいます。
FBI捜査官との関係も無駄な設定にしか思えず、マイナスにしかなっていません。
色々と設定を積み増して面白くしようとしているのでしょうが、逆効果になったように感じます。
私的評価は、厳しめです。
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