「よかったじゃん」アンビュランス カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
よかったじゃん
映画の題名は AMBULANCE .
救急車です。
なぜだか LAだけ赤い文字。
邦題はカタカナでアンビュランスですが、ランだけ赤い文字なのがとってもまぬけ。
LAはロサンゼルスですね。
ママス&パパスのカルフォルニアドリーム(夢のカルフォルニア)やスコット・マッケンジーのサンフランシスコが挿入曲です。
アクション映画です。主にカーアクション。
ベイビー・ドライバーのエイザ・ゴンザレスが救命救急士役で準主役。
ゴンザレス姉さん目当てに仮病でもなんでもいいから救急車呼んじゃうおじさんがいっぱいいそうですね。そう、私もそのひとりでございまして、公開初日から参加致しました。
医療考証的にはもうメチャクチャです。あの救急車のサスペンションはどんなもんなんでしょうか。固くても、柔らかくても死にますね。若いお巡りさんは出血多量ですぐにでも病院に運ばなくてはいけないのに、病院たらい回し100回じゃきかないぐらいの長丁場。尚且つ、爆走・暴走・狂走救急車のなかで長時間持ちこたえます。そっちの方が奇蹟です。
医師資格のない救命士が犯人に強要されて、スマホタブレットを使い、遠隔で指示を出す専門医師のアドバイスの元に暴走車のなかで開腹手術に踏み切ります。アフガニスタンでの兵役の経験のあるウィルが手伝います。簡易麻酔が切れたら、殴って気絶させて手術続行。そんな、アホな。脾臓からの出血でショック状態だから開腹するのに脾臓を摘出できません。そりゃそうだろうけども、脾動脈をつかんで止血する鉗子もないので、髪の毛を束ねる柔なブラスチック製の百均でも置いてある髪留めではさみます。
アリエール?
あり得ません。
強盗犯から戴いた生の血を輸血(詳しい場面はなし)して、持ちこたえます。
犯人の兄弟は白人と黒人。弟のウィルは養子なんでしょう。
しかし、今どき、銀行強盗ですよ。それも何十回と成功していると兄のダニーは自慢します。
そして、これはなかなかの見所ですが、逃走を支援する犯罪組織が用意するガドリング式機関銃を搭載した遠隔操作の無人のヴィンテージカーや爆薬を大量に仕込んだワゴン車による警察へのテロ攻撃。
橋の下のアジトで救急車に緑色のスプレーをかけ、オトリの救急車を二台用意して撹乱戦術。アフガニスタンで敵の奇襲を受けた時の逃亡作戦とからしい。全滅の確率を押さえる作戦ですね。
まあ、何の役にも立たない映画てしたが、ひとつだけちょっと勉強になったかもしれないことは、病気の奥さんに心配かけないようにと嘘をつき続けるウィルがもうダメだと思って奥さんに最後の電話する場面で、いい仕事が見つかったと嘘をいうのですが、奥さんが、「よかったじゃん」と返すのです。あれ?空耳?
たぶん、 You've got a job . だと思うのですが・・・・・・
ペアで行動する警察官
二人の救命救急士
兄弟の強盗犯
犯人の兄は警察学校に潜入し、ニューヨークからきたFBIの司令官とは同級生だったとか、
とても優しい黒人の犯人に同情しているうちに、ストックホルム症候群になってしまう熱血漢のヒスパニック系の女性救命士。
エイザ・ゴンザレスにきゅん。
ロザムント・パイクの悪い相棒だったあの映画(パーフェクトケア)よりもうんとよかったです。
バディの関係がいろいろ絡んで、最後はちょっと目頭が熱くなりました。
LAは高層ビルや高速道路でずいぶんと変わってしまいましたね。夕焼けがとてもさびしく感じられました。
一度も行ったことないんですけど🤭
こんばんは!なぬー!パーフェクト・ケアのあの彼女が今回は救急救命士!わからなくって残念!いい意味でも残念な意味でも遊園地映画でした。とっても楽しめました💕