「SF×ホラーのリスペクト!だがしかし……」忌怪島 きかいじま サワディーさんの映画レビュー(感想・評価)
SF×ホラーのリスペクト!だがしかし……
クリックして本文を読む
SF×ホラーといえば、その道のパイオニアは『リング』だろう
あちらは『らせん』でSFに繋ぐ道が絶たれてしまうくらいに、ホラーとして大成してしまった作品
では、こちらはといえば、ちょっとなぁ……
VRを使うアイデアなどは悪くないし、閉鎖的な島を舞台にするのも良い
だが、ラストシーンのせいで、つまりこれって体験型ゲーム世界だったの?と言い切ってしまえるくらい、何でもアリになってしまった
そういう逃げの姿勢に走るくらいなら、現実の地獄を描いてVRに逃げ込む彼等をしっかり描いたほうがよほど好感がある
アウトラインを暈すのはややいただけない
どうとでも捉えられる、をやっているのは良く言えばホラーだが、これについては悪手だった
なんなら、死人か狂人だけになると言いながら、死人しか見てないぞ我々は、と言いたい
狂人を出せよ、と
街に普段人並みがない、という描写も、そうした逃げの一手に繋げられる伏線なのだろう
そこに逃げる気が満々だったのか、と、炭治郎よろしく「逃げるな!」と言いたい気分である
そして、なだぎ武達を見ていると、正直『有吉の壁』状態である
怖がらせたいのか、仲間内感を出したいのか、ハッキリしてほしい
アイデア、映像は良いのに、ワンシーン足りないだけで台無しである
個人的には好きじゃない映画でした
コメントする