「ホラー要素は薄め」忌怪島 きかいじま ほぼ豚汁さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー要素は薄め
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意識や感覚ごとVR世界にダイブするにしては装置がどうとか、などと言う機械技術的な話は目をつむるとして、データ上に作り上げた、0,1で作ったはずの世界が実は「あの世」と重なっていたという発想がおもしろい。
本来、島にある鳥居とだけだったあの世との弱い繋がりが、冒頭で科学技術で入り込んできた被験者のおじさん、それを追って入ってきた赤い服の研究者の女との繋がりを持って、現世に強く干渉できるようになった、
といった話の筋として納得できる部分も端々に見て取れるので、説明不足すぎず、かと言って過多でもない、かなり練られたおもしろいストーリーでした。
(鳥居を燃やす時にポリタンクが転がっていたので、恐らく燃料をかけたんでしょうけど、海に浸かってた木材があっという間に灰になる等少々荒さが目立つ点もあるにはある。)
とはいえ、あの世とこの世が重なって存在していたり、終盤になると特に登場人物もあちらとこちらを行ったり来たりすることも多いため、見る人によってはどっちの世界の話なのか混乱しそうではあるかなとも思いました。
後はやっぱりホラー要素は薄かったので、ホラー映画として見に行った身としては物足りなさも感じましたが、ストーリー的な満足度は高かったです。
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