「アクションの好みとして片付けられる問題か?」バイオレンスアクション kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションの好みとして片付けられる問題か?
高校生くらいの女の子が殺し屋をやってる映画というと「ベイビーわるきゅーれ」を思い出してしまう。普段の会話がゆるーい感じなのに殺しのシーンになるとスイッチが入ったようにド迫力のアクションを繰り出してくる映画だった。あのアクションはかなり印象深い。
本作は原作は未読だったが、そんな「ベイビーわるきゅーれ」のイメージを持ったから観ようと思ったのかもしれない。そこまででなくてもあの映画をイメージした人はいるはずだ(あまり知られていない映画だから少数だと思うが)。
話の内容はあまり期待していなかった。それをカバーするくらいアクションが派手だったり迫力があればいいと。話の内容は期待どおりにしょうもなかった(悪い意味で)のだが、アクションが個人的にはダメだった。いや、スピード感を大事にしているのはわかる。アクロバティックな動きを多用して迫力を出そうとしているのも。でも、なんか安っぽいし、マンガ的だった。マンガ原作だからといってそんな作りにする必要はない。早送りにしたような映像でごまかされてもこちとら満足できないんだよ。「ファブル」や「ベイビーわるきゅーれ」のアクションを観てしまったら、特殊能力でもない限り嘘っぽさのほうが強く感じてしまうんだ。
あと、岡村との絡みが全体的にキツかった。あの笑かそうとするのがミエミエの感じ。冷めてしまった人も多いはず(偏見)。唯一の見所は橋本環奈ってことなんだろうが、それも微妙なところ。かわいいんだけど、そういうのは求めてないんだよな。
続編作られそうな雰囲気があるけど、これはぜひやめていただきたい。唯一、阪元裕吾監督にオファーするなら別だけど。って、最初から最後まで阪元裕吾監督と「ベイビーわるきゅーれ」推しの妙なレビューになってしまった。反省。