「メタル好きはもっと好きになるし、そうじゃない人はメタルを好きになる」鋼音色の空の彼方へ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
メタル好きはもっと好きになるし、そうじゃない人はメタルを好きになる
舞台挨拶で場内が温まっていたことを差っ引いても面白かった。バンドメンバーを演じる4人とも荒削りだが、それぞれの個性がよく出ているし、ミュージシャンに必要なソウルを感じる。最後は、しっかりと彼らのアウトレイジになっていた。
バンドのヒストリームービーではなく、35周年を迎えた「アウトレイジ」の伝記映画に挑戦する若者たちの物語。メタ的構造で、冒頭のシーンは「カメ止め」の雰囲気がある。プロデューサー役の女優さんが、張りきりすぎてちょっと引いてしまう感じがあったが、同じメタルを愛する人間として許しちゃいましょう。
マドンナ役の女の子のメタル愛に溢れるマシンガントークには笑ったな。全部、あなたのお父さん世代だよ。
ライブハウスのオーナーが、丹下役の子を特訓するところは熱かった。「セッション」を思い出すくらい、ドラムを叩く熱量がすごい。
メタル好きはもっと好きになるし、そうじゃない人はメタルを好きになる。そんなムービーですよ。
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