「派手さは無いが蛇足も無い」レストレス kekeさんの映画レビュー(感想・評価)
派手さは無いが蛇足も無い
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警察官主人公が人を轢いて死体を隠したら、大金を持ち逃げしたやばい奴。
麻薬界のボスから「死体をよこせ」と追い詰められるが、抵抗を試みる話。
このボスは物を壊すことと人を殺すことを同義に考えているらしい。
便器で溺れさせながら「酸素を節約するんだ!」と励ましたりする。
部下を全く使わずに単独行動しているのは予算の都合か。逆に怖さがよく分かる。
遺体を棺に隠したり、スーツで格闘したり、ツルッパゲだったりするので、
ヒットマンとトランスポーターを連想する。
だが主人公役Franck Gastambideの瞳が優しすぎていただけない。
転じてボス役Simon Abkarianの表情すべてから滲み出るサイコパス感。
ラストシーンで主人公が生き残るための大事な駆け引き「俺を殺せばすべてがバレる」をする。
自分は映画で度々、こういうときは見逃さずにとりあえず殺した方がいいことを学ぶ。
どちらにせよもう少し自分の目的をはっきりさせてほしかった。
敵の危険さを少し知ったあたりでさっさと死体を渡せばいいのに、
なぜお金目的でも聖人君子でもないのにわざわざ闇に踏み込もうとするのだろう。
最終的にはボスを殺してついでに大金も手に入れてエンド。
タイトル通りなのか休むことなく話が進んでいく。
BGMも心地よく、地味ながら好きな作品。
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