「プリンとJoe Dassin」午前4時にパリの夜は明ける いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
プリンとJoe Dassin
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wikiで調べたら、日本では「オー・シャンゼリゼ」の方が圧倒的有名曲の歌を歌っている人らしいとのこと
かのように、自分が13才だった頃のフランスの話からスタートするストーリーである フランスでは革新であるミッテランが大統領に就任することになり、一気に左派思想が訪れる時代に、夫が出ていった家族を必死に守る母親の視点、そして子供の一人である長男、そしてひょんな事から転がり込んできた女の子との共同生活の中で、ひっそりとしかし暖かい家族愛を紡ぐ作品である
ということでぶっ飛んだ起伏はない そもそも映像に当時のパリが撮影されたカットが挟み込まれながら、80年代のビビット且つ粗いルックが、はっきりと郷愁を誘う仕上がりに落とし込まれているので、行ったことも観たこともないパリにいやに協調されてしまうのは監督のマジックなのかもしれない 登場人物達のなんだかんだ言って生活できてる都合の良さは、まぁフィクションなのでしょうがないのだが、その中で紛れ込む女の子の推進力は力強いスパイスとなってグイグイ観客を惹き込んでいく とはいえ、結局最終的には去ってしまう為、ラストはボヤけた内容になってしまうのだが、その濃い時代の一瞬のつむじ風のような出来事が、刹那とはいえ、この家族に忘れられない経験を付与したことはその後の家族の貴重な"宝物"として強く影響される出来事なのだと感じた
何れにせよ、日本に於けるヨーロッパの80年代の市囲の人達のリアリティを感じさせると言う意味で有意義な作品であることは間違いない
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