「年頃の息子を持つ母親はつらいよ」午前4時にパリの夜は明ける ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
年頃の息子を持つ母親はつらいよ
80年代のパリを舞台に、深夜ラジオのスタッフとなったシングルマザーと、その家族、そしてホームレス少女とのドラマ。
深夜ラジオならではのリスナーとの交流エピソードがあるのかと期待してたが、この話ってラジオ局である必然性がほとんど感じられなかった。
ラジオが主人公のドラマだと思うと物足りなさはあるが、1人のシングルマザーの生き様を描いた人間ドラマとしてまずまずの佳作。
まぁ年頃の息子のいる家に、若い女の子を拾って連れてくれば、ああなるよなぁとは思わざるにはいられない。
原題は「Las passengers de la nuit」(夜の乗客)。主人公の女性がスタッフを務めるラジオ番組のタイトルであり、夜の同じ時間を過ごす人々の関係性のドラマであることを示唆する素敵なタイトルだと思う。
それを踏まえたこの邦題も、オシャレかぶれ感はあるがいいタイトルだと思う。
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