「この社会の片隅で」マイ・ブロークン・マリコ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
この社会の片隅で
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鑑賞後、ぼんやり色んな事を考えてはいるのだが、きっとこの感傷も日常にすり潰されていくのだろう。
距離感や孤独って事を考えてる。
コレは友情なのだろうか?それとも自己肯定感を補填する為の無意識な何かなのだろうか?
びっくりする程、単独だ。なのだが、自分も家族を持っていなければ似たような境遇なのかとも思う。
マリコもシイノも社会から一線を置いてるように見える。マリコの場合は故意に隔絶されてもいて痛ましいのだけれど、シイノは煩わしさに耐えられないのだろうか…常に1人だ。
強いからではなく、きっと彼女は怖いのだろうなぁと思う。
そんな彼女を唯一、彼女たらしめる存在「マリコ」
うがった見方だろうか…?
人は1人では生きていけないっていう別の側面を見ているような気にもなる。
彼女の前に色んな人が現れるのだけれど留まる事がない。彼女がマリコ以外を引き止めようとしてないように見えるからだ。
まぁ、でも、特異な事ではないか。
俺にはそう思える。
主演の2人はとても熱演だった。
壊れてるマリコが絶品だった。
物語に描かれてない時間を宇宙の如く膨大に感じた。
なんか2人を通して自分のこれまでを省みている。目立つような重圧を感じてはいないが…シイノのように麻痺してるだけなのかしら?
…。
まぁ、麻痺してるとしても治療するアテも治療出来る人にも心当たりはない。誰かと比べても、その誰かになれるはずもないので、この人生を歩むしかないのは明白だ。
そんな事をツラツラ考えてる内に、シイノが海に向かったのは、半ば強制的に浪費されていくだけの命への反抗なのかなという思いに至った。
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