劇場公開日 2022年9月30日

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「やさぐれた永野芽郁と病んだ奈緒がいい」マイ・ブロークン・マリコ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やさぐれた永野芽郁と病んだ奈緒がいい

2022年10月12日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
メンタルを病んだ人の周りは彼らに振り回されがちになる。病んだ人の力になろうと共依存の関係に進んでいくことも多い。しいちゃんとマリコの関係を見ていてそんなことを思ってしまう。
マリコの依存の仕方は相当だ。しいちゃんに彼氏ができたら死ぬと脅しながら、自分はしれっと彼氏を作るのだから。親から愛情を注がれなかったから自己肯定感が低く、自分に好意を持ってくれる人に依存し、その好意が本物か試してくる。でもその人のためと思い必死にがんばったことを、簡単に無駄にしてしまう。ありがちな話なんだけど、やはり胸が苦しくなる。自分もこうやって助けてしまって、共依存にハマっていく体質なんだろう。
そんな大切な友を亡くしたしぃちゃんの行動は、これもまた相当にイカれてる。間違ってるとか、正しいとかどうでもいい。ただ、それが2人のために必要だと思った!って感じが切実だ。
最後の終わり方はハッキリしないところもあるが、それもまたいい。中身よりもたしかに残ったものがあるってことに胸を打たれた。
やさぐれた永野芽郁と病んだ奈緒。2人の演技にただただ魅了された本作。2人の代表作になってほしい。

kenshuchu
NOBUさんのコメント
2022年10月12日

今晩は。
 今作は仰る通り、やさぐれた女性を演じた永野芽郁さんと病んだ女性を演じた奈緒さんの代表作になるとともに、その道を拓いた、タナダユキ監督の辣腕を示した作品であると思います。
 私事ですが、タナダユキ監督作品に外れなしと思っています。では。返信は不要ですよ。では。

NOBU