「タバコと手紙と遺骨と共に生きていく❗️」マイ・ブロークン・マリコ アローさんの映画レビュー(感想・評価)
タバコと手紙と遺骨と共に生きていく❗️
幼なじみで親友のマリコ(奈緒)の遺骨とシイノ(永野芽郁)の奇妙な2人旅のお話。勝手に逝ったマリコの為に、行きたいと言っていた「まりがおか岬」を目指す。登場人物が少ないので、マリコとシイノの関係性に集中できる。2人は友情を超えてお互いが依存し合う関係だったのではと思う。父親に虐待されて育ったマリコは精神を壊してしまうが、シイノだけが心のよりどころであり、手紙を書くことで安定を保っていたんでしょう。それとは真逆のシイノは中学生の頃からタバコを吸い、ガラの悪い女の子。そんな2人の友情が胸を打つ。
旅の途中で出会うマキオ(窪田正孝)が、まるで心理カウンセラーのようにシイノの心に刺さるんです。彼もまた心に傷がある人だったんだろうな。良い人との出会いでした。
ラスト何も言わないで逝ったマリコの遺書がシイノに届いた時は泣けたし、良かった。
今作の永野芽郁さんのガサツな役は見所十分。足を開いてタバコをふかす。前半で鼻から煙を出したのにはビックリ⁉️奈緒さんのメンヘラ感満載の演技も流石でした。窪田正孝の声は耳に残る俳優さんで好きだ。吉田羊さん贅沢にちょい役で使いましたね。85分という短さがちょうど良いスカッとした作品でした。
今晩は。
今作、タナダユキ監督作という事もあり、期待して映画館に足を運びました。
短尺であるという事が気になりましたが、二人の若き女優さんの今までにない役を演じたど根性と、タナダユキ監督作品には欠かせない窪田正孝さんの演技に、一気に持って行かれましたね。
とても面白く、観賞しました。
で、昨晩「ふがいない僕は空を見た」を久方ぶりに鑑賞してしまいましたよ。
タナダユキ監督って、ヤッパリ凄いなあと思いましたね。では。返信不要ですよ。