「喪失、消化…。」マイ・ブロークン・マリコ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
喪失、消化…。
父親から虐待されて生きてきた幼馴染みで親友のマリコが亡くなり、マリコの魂を掬うべく突っ走るやさぐれシィちゃんの話。
マリコの部屋を訪れると既に片付けは済んでいて、クソ親父から遺骨を奪取する為実家に潜入し…親父!お前に泣く資格はねぇ!継母泣いてくれてありがとう!な序盤。
そしてマリコとの思い出を振り返りながら、いつか約束した海へとなっていくけれど、思い出が掘られれば掘られる程悲しくもあり悔しくもあり憤りも感じている主人公の感情が伝わってきて、同時に壊れていったマリコのそれは最後にして最大の親友への甘えだったのかなとも感じる。
終盤もちょっと斜め上を行くハプニングでのスイッチとか、上手いながらも完全に消化仕切れる訳ではないけれど、余韻を残しつつ温かく前向きで、なかなか良い締めだった。
ただ、個人的には読んでくれた方が…。
小野田寛郎ゼリフ、コミカルな感じもしつつ合ってたね。
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