「殻は破れず」マイ・ブロークン・マリコ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
殻は破れず
クリックして本文を読む
原作はいまいちハマらなかったが、永野芽郁がどう演じるかに興味があり、鑑賞。
結果、やはり永野芽郁ではかわいすぎた。
頑張ってはいたと思う。
足を広げて座ったり、煙草をふかして煙を鼻から出したり、引きの画での雰囲気は悪くない。
でも、やはり上品さやおっとり感などが消えていない。
演技が下手とは思わないが、滲み出るものがキャラクターと乖離しているせいで『演じてる』感が出てしまっている。
あとずっと顔が綺麗。
中学から喫煙してても、ブラック企業に勤めても、崖から落ちても、ず〜っと顔も肌も綺麗なのは如何なものか。
これなら、ヤサグレ設定は無くてよかったんじゃないかな。
他の演者さんに関しては、棒読み感が強い中学時代のマリコ以外は良かった。
奈緒のヤンデレは素晴らしかったし、中学時代のトモヨも上手かった。
個人的には、親父を詰る吉田羊の演技がハイライト。
また、テンポが良いとは言えないながら、逆にその『時間』が、喪失感や無力感などトモヨの感情を際立たせていた。
あれは漫画の『時間』では感じられなかったモノ。
原作以上に感じるものがあったという意味では、映画化の価値はあったと思う。
コメントする