劇場公開日 2023年12月15日

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「監督さんの弱点と宣伝が勿体無い」屋根裏のラジャー エイガスキーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5監督さんの弱点と宣伝が勿体無い

2023年12月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

怖い

子供のアニメーションとしては出来すぎているぐらいクオリティが高く綺麗な作品だなと思う。怪しい男と子供の想像力で対峙するシーンはときめいた。こういった長編アニメーションを子供の頃にみれたら幸せだなとも思った。

ただ、ストーリーのまとまりに欠けるので子供の記憶に残るのは難しいかもしれない。断片的に残る部分はイマジナリーのワクワクシーンではなく原作のホラーな雰囲気ではないかなと一親としては思ってしまった。

ここからは好きだからこその個人的な感想。

百瀬さんは好きだ。担当した作画は本当に素敵に生きていると思っている。それを前提として好きだからこそ思う事もある。

アニメーション技術や美術、デザイン、原作、キャスティング、これらが素晴らしいのにストーリーを纏める力が根本的に欠けている。
ギブリーズ、サムライエッグ、ニノの国と観てきたが、監督としてはなかなかに閉まるに閉まらない作品が多いなと個人的に思う。

アニメーションへの熱意や作り上げる事にかけては素晴らしいのだが、脇の表現がおざなりだったり構成力に欠けるのが大変残念に思う。ワンマンでは魅力のあるアニメーションは作れるが、魅力のある物語を作れない…もうセンスの問題だと思う。いつも、しっかりとした助監督を入れた方が良いのでは…と思ってしまう。
また、原作のチョイスがなかなかにチャレンジしたなと思う。折角なのでもっとドロドロの、デルトロばりのファンタジーホラー百瀬さん作品を観たかった。

ちなみに、もっとも残念なのは広報宣伝・制作が1〜10まで下手過ぎる。ディズニー100周年でウィッシュの公開日なんか何年も前から決まってじゃない…。

ポノックは好きなのでコケないで今後の予算増やして欲しいし、リトル・ニモの惨劇を再び見たくない。

次回も楽しみにしています。

エイガスキー