「キッズアニメだった‥‥」屋根裏のラジャー Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
キッズアニメだった‥‥
ポノックの1作目『メアリと魔女の花』の、お話本体とはあまりカンケーない部分で激怒した思い出が蘇る様な‥‥事はありませんでしたが、まァ日テレが尻尾を握ってる状況でのこのキャスト陣の様相、ドンだけ声優に恨みがあるのかと思わざるを得ないかなと。
ジブリ作『君どう』で日テレは外れましたが、10月にジブリを子会社にしたりとテコ入れは続いてます。コッチにもシッカリ社名が表記されてますが、タレント声優やテレビ局のフンドシでの商売、元・ジブリなスタッフの想いや如何に?
子供の頃は想像性豊かで夢と冒険に満ち溢れてたのに、大人になると『現実』に支配されイマジネーションを捨て、楽しかった思い出までも失う。そう云う『大人になる』事で存在と記憶を失われたイマジナリーたちの再起や、心の片隅に思い出としていつまでも消える事なく残っていくための奮闘を描いてるのかな? と解釈しました。
敵キャラは、そんなツマラナイ大人になりたくなかった大人? 正直最初の登場では悪い爺さんには見えませんでした。ただあの黒い娘の行動原理がイマイチ解りません。爺サンのイマジナリーとしてはロry
この手のテーマはコレまで何度となく描かれてきた様な気がしますが、もはや『ステレオタイプ』だと思うのは自分だけでしょうか? 本作も、想像や妄想の世界で遊びそれらの存在を理解して欲しい子供と、そう云う子供に手を焼き現実を直視せよ!と強要する大人との対立劇が垣間見られますが、ぶっちゃけ見飽きた感があります。
敢えて対立させたのは終盤のオチに展開する上で必要だったかも知れませんが、それでは結局上記の通りのテンプレですし、ならば寛容な大人の存在は必要かなと。先週観た『トットちゃん』の小林先生みたいなカンジの。
それに原作は、そのテーマに対する世界観の表現や作話が秀逸だった事で評価されたのでしょう。世界各国の文学賞を席巻したというのも伊達ではありません。ですがまァ個人的には、‥‥ってカンジです。
とは言え原作は『児童文学』であり、その様なツッコミは恐らく野暮でしょう。
子供 vs 大人の争いは大人目線では成立しません(大人気ないと一蹴されますw)。児童文学だからこそのテーマであり、大人の自分から見た感想がそうなるのは、現実に毒されて感覚が及ばなくなったせいなのかも?
なのでこんな風に思います「宮崎駿映画は大人が観てもそれなりに面白かったけどw」。
一方、作中の言語や人種の混在は “国連” 絡みだったりして? ソレこそ子供の世界に大人の事情、違和感マシマシで本作の一番マイナスな部分です。それと言うまい(書くまい)と思ってた中の人については、ギレン=ザビの名台詞を引用し “敢えて” そのままの言葉を投げ付けてやります。