「突き抜けられない感」屋根裏のラジャー naoさんの映画レビュー(感想・評価)
突き抜けられない感
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まず、映像の美しさ、声優の良さ、特にイッセー尾形さんが声を演じられた悪役はキャラが立ってて最高でした。ストーリーは単純に数多くある児童書系の中で何故、コレを映像化しようと思ったのか疑問でした。原作は未読ですが、個人的にはこのストーリーにイマイチ面白さを感じられませんでした。主人公の少年の行動があまりにも何も考えてないじゃないの?ってイライラを感じてしまう引っかかりがあり、ノれない部分が何ヶ所かありました。
最後の病院の決着シークエンスは、とても良かったのですが、ラジャーの名前を思い出した少女がもっと圧倒的な想像力を持って反撃に転じる突き抜けた演出にしてくれれば、気持ち良さのカタルシスがあったかと思うのですが(そこを求める作品ではないコトは重々承知の上ですが)、なんだか中途半端な感じで、結局、悪役の自爆みたいな終わり方も、原作がそうなのかもしれませんが、うーん...って感じでした。
ポノックの作品は丁寧な作りで良いんですが、なんだか面白さが突き抜けられない感が残り、おしい感じがするので、次作にまた期待しています!
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