「渋谷クライシス…絆(チームワーク)で闘え!」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
渋谷クライシス…絆(チームワーク)で闘え!
"名探偵コナン(映画)" シリーズ第25作。
小学館創業100周年記念作品。
IMAX(12.1ch)で鑑賞。
友人と観ました。
原作は未読、TVシリーズは最近ご無沙汰です。
個人的ベストエピソード、第304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」が本作のストーリーに深く関わって来るのはとても嬉しかったし、松田陣平の同エピソードでの空白を膨らませ、安室透とその同期たちの知られざる闘いと、爆弾犯プラーミャとの因縁に無理無く繋げた脚本が見事でした。
本作の要はチームワークなのかなぁ、と…
同期の息の合った連携によるプラーミャとの第1ラウンドをはじめ、コナンくんと安室さんの絶妙な距離感と相棒感、プラーミャに復讐を誓う民間組織ナーダ・ウニチトージティと云った具合に、チームの活躍が目立ちました。
絆のバリエーションに心奪われ、クライマックス、渋谷クライシスを阻止するためにそれらが集結して、困難に立ち向かう展開には無条件に胸が熱くなりました。
[余談1]
プラーミャには仲間がいない。それが個対チームと云うコントラストを生み出してカタルシスとなって来るわけですが、仲間がいないと云うことは、あれだけ大量の液体爆弾をたったひとりで仕掛けたことになりますよねぇ…
そんなの、時間的にも労力的にも不可能でしょう。ひとりでこそこそ準備している姿を思わず想像してしまいました。かわいらしいような物悲しいような光景だなぁ、と…
しかもあれだけの量、どうやって用意したのか?―国外からの持ち込みだった場合、日本の公安体制に穴があるような…
渋谷クライシスを阻止してめでたしめでたし、みたいになっていたけれど、清掃費用だけでも莫大な金額になりそうです。
そもそも液体爆弾の扱いが雑すぎる。
そんなツッコミどころもまた魅力的でした。
観る時は頭からっぽにしましょう(笑)。
[余談2]
高木と佐藤両刑事の恋愛模様が絡んで来るのかと思っていましたが、松田陣平を引っ張り込む要素として主に機能しただけで、本筋に殆ど絡まなかったのが残念でした。
金ローの総集編はミスリードだったと云うことか?
佐藤刑事の暴走が事態を思わぬ方向へ悪化させてしまい、それを高木刑事がフォローして解決への突破口を開くとか、そう云う展開があっても良かったような気がしました。
[余談3]
警察学校組と高木・佐藤カップルのどちらがメインなのかはっきりせず、どっちつかずだったのも良くないなぁ、と…
両立させるには尺が足りないし、どちらかに絞っても関連性が出て来るから完全に切り離すことは難しい。
物語をつくるって大変だなぁ…
※以降の鑑賞記録
2023/04/07:金曜ロードショー(地上波初放送)