パンデミック・エクスプレス　感染無限列車

　貧困と食糧不足で飢えに苦しむ村々の間を、大量のごみが投棄され鼠が大量発生しているという地域を、異様な空模様の下駆け抜けていく、老若男女士農工商学生軍人様々な人種が乗り合わせた列車が見舞われるﾈｺ様も恐れるという大量のネズミによるエレクトリカルパレード...

　何かの賊なのだろうか親分子分集団に、軍人親子とそれに付き従う軍人さんたちに、主人公父と子どもたち（姉妹＋弟）親子とその他大勢が乗り合った、来月には独り立ちするという運転士とその指導に当たる先輩運転士の２人が動かす機関車はいったい何の象徴だろうか。

　そして彼らが駆け抜けていく食糧問題、ゴミ問題、感染症問題を抱えた世界とはいったいどこの国でどこの世界でどこの惑星なのだろうか？

　利己的で利他的な彼らのドラマからこれからの世界の行く末を憂慮するタイムリーな作品だと思って鑑賞していたのだがいや待てよと。

　最近大量に入ってきている中国映画を眺めてみるとどれもこれも似通っていたり元ネタが明白であったりとを考慮してみると、鼠とは感染症を象徴するものなどではなく、もしやあの誰もが恐れるという御方なのでは？とも思えてきたり来なかったり・・・ハハッ。

「スノーピアサー」(2013)...「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)...「蛇王 キング・オブ・スネーク」(2020)...