「【”日々の生活に不満、屈託を抱えた人々を描こうとした作品。”伊藤健太郎復帰作だが・・、”どうしちゃったの?阪本順治監督!人物造形が弱いし、脚本の粗さが目立ってしまった作品でもある。】」冬薔薇(ふゆそうび) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”日々の生活に不満、屈託を抱えた人々を描こうとした作品。”伊藤健太郎復帰作だが・・、”どうしちゃったの?阪本順治監督!人物造形が弱いし、脚本の粗さが目立ってしまった作品でもある。】
ー 今作は、阪本監督が、伊藤健太郎のために脚本を書き下ろしたそうである・・。-
◆感想
・伊藤健太郎が演じた、淳に人間的な魅力がない。
ー ハッキリ言って”他人に頼ってばかりの口先三寸の、情けない奴”である。ー
・淳の両親も、長男を幼きときに亡くしたからか、不良グループとブラブラしてといるだけの淳に顔を合わせて、接しない。特に、小林薫が演じた父親。余貴美子が演じた母親が時々、注意する位で・・。
ー あれじゃあ、駄目人間になるよな。-
・淳の不良仲間達も、行動論理が不明確である。永山絢斗が演じたボス格の男も、更に上のちんけな男に不法手段で手に入れた金をへこへ子しながら、渡しているし・・。
・小さな海運会社で働く役をこなすベテラン俳優達(石橋蓮司、伊武雅刀・・。)等の会話もやや空回り気味である。
ー 阪本監督は、”伊藤健太郎と、ベテラン俳優達との相乗効果を期待した・・、”と言っているがそうは思えなかった。-
<監督は”この作を背負い、事故の事はずっと忘れずにいて欲しい‥。”と語ったそうだが、”この作品を伊藤健太郎に背負わせるのは”、可哀そうだよ!と思った作品。
”20代の人間の物語なんて一生書かないと思っていた。”と言う監督コメントを読むと、苦手分野なのかな・・。
人物造形が弱いし、脚本の粗さが目立ってしまった作品でもある。>
NOBUさん
みかずきです
映画愛溢れるNOBUさんのレビューも今回は低評価ですね。
私は、本作のようなストーリー展開、作風が好きですし、、昨今、過ちにを犯した者の再生、更生を認めようとしない社会の不寛容化は深化しているように感じますので、じれったい、もどかしい、なかなか前に進めない主人公の姿はリアルに映りました。
賛否が大きく分かれた作品ですが、
最近、すばらしき世界のような、過ちを犯した者の再生、更生の厳しさを描いた作品が目立つようです。寛容な社会から遠ざかっている気がします。
-以上-
監督はそんな経緯があったんですね
それならちょっと見方変わります。。。
すごくいい役者やと思ってるし事故の事はあかんけど
背負うにしては映画の内容がー
それ聞くとさらにこれからの活躍を期待します