「血の繋がりだけではない」レッド・ブレイク 鰹よろしさんの映画レビュー(感想・評価)
血の繋がりだけではない
妻に何も告げられず出ていかれたシングルファーザーで元海兵隊のカイルは、PTSDに苦しみながらも行く当てのない子どもたちを保護するケースワーカーの仕事に従事していた。
ある日下院議員であり義理の父であるサムが経営するスーパーマーケットの催しに参加することになるのだが、そこで何かの怨恨か武装集団の襲撃に巻き込まれてしまうのだった...
コロナ禍という非常事態を背景に人と人との繋がりを問い直そうとした「サバイバー2024」と根底にあるテーマはおそらく同じ。ではスーパーマーケットという舞台はどんな意味を持つのだろうか。日常、当たり前にあるモノ、生活に欠かせないもの...etc.
スーパーマーケットという日常において巻き起こる強盗という非日常の中で、犯人たちの関係性を相手取り描かれる父子家庭、義理の父(母の再婚相手)、孤児・養子、同性愛(同性婚)と血の繋がりだけではない、それに留まらない人間の在り方を見つめ直させる試みは感じ取ることができた。
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