「よいSF」バズ・ライトイヤー LSさんの映画レビュー(感想・評価)
よいSF
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宇宙開拓ミッションで宇宙船を管理運行し科学者を守るスターコマンドのライトイヤー。上官であり戦友であるホーソーンとの息のあったコンビに訪れる切ない別れまでが導入だが、このパートが物語の展開としてもSF設定としてもすごくよくできている。描写も簡潔だが丁寧で、子どもでも理解できるだろう。自分は何度も泣いてしまった。その先もバディあるいはチームもののアクションとして楽しめたが、ロボット(の中の人)が主人公たちの世界に存在できて干渉しても自身に影響ないという点がどうしても引っかかって没入度を減らした感がある。
トイストーリーを全く知らなくても(昔見たが忘れた)SF映画として楽しめた。
追記:ホーソーンのパートナーと子のエピソード。個人的には、バーホーベンが『スターシップ・トルーパーズ』(や『ロボコップ』)のロッカールームで、マッチョな世界で隊員たちに性差を無視させていたのは驚きとともに設定の攻め具合を感じたが、本作では違和感なく受け入れられた。作品世界では当たり前になっているのか、閉鎖環境でヒトの遺伝的多様性を維持するために認められているのか。いずれにしても少し先を描いてこそSFだと思うので大いに賛同。
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