「バズライトイヤーは何度でも繰り返す」バズ・ライトイヤー とりこさんの映画レビュー(感想・評価)
バズライトイヤーは何度でも繰り返す
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ピクサー作品のいつも通りの素晴らしいテンポと映像表現に加えて
ソックスはとても可愛く部分的には楽しめました。
しかし、協調性が無く他人を信用しないバズの初期のキャラクターが今作でも十二分に発揮されており
序盤の明らかに人間性の破綻したバズの行動から、ラスボスの行動原理への繋がりに対しては凄くしっくりきたのですが
やらかしても反省をしない、全く魅力的ではない新兵達の姿から、改心してラスボスに立ち向かうバズには全く共感出来ず
そんなに新兵が好きになったのかバズライトイヤーというモヤッとした気持ちで鑑賞を終えてしまいました。
また、この仲間を信用しないバズが成長して、仲間と力を合わせて困難を乗り越えるという大筋は
トイ・ストーリー1でもやっており、上司と部下という形に変え、少し年配向けに変更されてはいるものの
この話前にも見たなあとしか思えませんし
バズが協調性のない成長前に戻るという話もトイ・ストーリー3で行われており
壊れて戻ってしまったバズの姿をおもちゃの仲間たちと同じように、悲しい気持ちで見ていた視聴者としては
成長前に戻らされ同じ事を繰り返させられるバズの姿は感動的どころか、悲劇的にしか見えませんでした。
最後に、ザーグはバズの父親だったという話もなかったコトにし過去作を見てきた人に不義理な話になっているにも関わらず
ウラシマ効果やタイムスリップ等、SF要素を当然のように入れてきて
子供も置いてけぼりにして誰に向けて作ってるかもよくわかりませんでした。
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