「少し大人向け?だが子供の気持ちで見て欲しい」バズ・ライトイヤー くりたくさんの映画レビュー(感想・評価)
少し大人向け?だが子供の気持ちで見て欲しい
アンディがバズを欲しがり熱中していた意味がよく分かった。おそらく、私が子供なら観た後に両親に買って欲しいとせがんだことだろう。
ストーリーは、アンディ少年が理解できたのかと思うところもあったが、私はこれで良いと思った。もしかしたら我々が子供の頃に例えばスターウォーズを少しわからないなりに見て、アナキンやルークもしくはダースベイダーに憧れを持ったのと同じような感覚だったのではないかと思ったので。
最初のシーンがアンディが映画を見ているシーンからスクリーンに移るような構成にすればもっと物語に入り込みやすかったと思う。
だが、それも少しのこと。本作の主人公バズ・ライトイヤーが登場し、トイストーリーでも発したセリフが登場したところで気分が上がりだす。これは本当にバズの物語なのだと!
責任感の強いバズが自らの失敗から窮地に立たされ、一人で解決する様は、バズの性格をよく表していたと思うと同時にトイストーリーのバズも最初はそうだったなと懐かしささえも覚えた。
何度も何度も失敗を繰り返し、友も失いどんなに辛かったろうか…でも彼は挫けずに任務達成に向けて努力し続けた。その姿はカッコよかった。
任務達成後に訪れた試練では、最初は一人でやろうとしていたが最終的には仲間と協力して任務をやり遂げた。最終的に仲間の存在に気がつき、共にやり遂げるところもどこかトイストーリーシリーズと重なる部分があった。
トイストーリー2では、はぐらかされていたような気がしたザーグの正体も明かされ少しスッキリできた。
最後の戦闘シーン、脱出シーンで知っているバズの姿に段々と近づいていき、最終的に見知ったバズの姿になる演出も良かった。
ザーグが生きているのでおそらくこのシリーズは続くと思われる。次は、トイストーリー2でレックスがプレイしていたゲームの描写が出るといいな!
最後にタイトルにもある通り、どうかアンディ少年のような心持ちで大人には観てアンディが憧れたバズは、どんなものだったのか感じながら見て欲しい。