「「せめて」きみは愛せ。」きみは愛せ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
「せめて」きみは愛せ。
愛はたったひとつのはず。人はいつだってひとりしか愛せない。そんな淡い幻想を抱きながら愛に迷う3人にスポットを当てた群像劇。
三者三様の愛の形。どれもいびつでこじれていて、一筋縄ではいかなくて、自分に嘘つきで。目新しさや予想外の展開が待ち受けているという訳ではないけど、それでも決してありきたりの物語にさせなかった3人の熱演が心地良かったです。特に細川岳のふとした笑顔の奥に漂う闇深さがいい。あのナチュラルでリアルな演技はこれからも大注目です。
朋希と慎一の大切に想う人には幸せでいて欲しいという気持ちは共通している。せめてきみは誰かを愛して欲しいし、誰かに愛されて欲しい。凛にその想いがどれくらい届いているだろうか。ヒロシに関してはほんま痛い目見て下さい。3人はこれからどうなってゆくのか。それでもきっと愛なんてものを夢見ながら生きてゆくのかな。
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