「良くも悪くも軽い冒険活劇」アダム&アダム Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも軽い冒険活劇
ライアン・レイノルズ主演のNETFLIXオリジナルムービーは過去にも「6アンダー・グラウンド」が製作されたが、この2作品に共通しているのが、適度な軽さである。彼がこういう作品を求めているのか、作品に求められているのか、これは恐らく両者ともだろう。本作を観ても「彼らしさ」が全開である。笑い、ドラマ、アクション、小ネタ含め、使い古されたネタを上手く描いている。未来の世界を表現するのに「ターミネーター」で例えたり、過去作へのオマージュ満載で映画好きにはニヤリと出来る部分だろう。
また、意識をしているのかは不明だが、「MCU」メンバーが勢揃いであった。役回りなども今後の伏線になるのでは無いかと思ってしまう様だ。終盤の野球グッズが入っているボックスに「ハルク」がいたのもクスッとしてしまう所だろう。
今改めて観ると新しくも感じるSF冒険活劇だが、
こういう往年のネタの作品が大画面で観れないのがやはり残念だ。こちらはNETFLIXではないが、アマゾンプライムの「トゥモロー・ウォー」やNETFLIXの「ラブ&モンスターズ」等は間違いなくポップコーンムービーなのに、それが観られないのは本当に残念だ。
また、過去と未来を行き来する、いわゆるタイムトラベルを扱った作品は、とんでも無く複雑な、あるいは潰しが効く物になりがちだが、(代表格は何を隠そうターミネーター。)本作は分かりやすい相関図とストーリーで、内容に集中することが出来るのも大きなメリットだろう。次はどんな「軽快な」作品を作ってくれるのか楽しみである。
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