「とにかくジェイローの歌が素晴らしい!男性優位的結婚観にNOを突きつけた逞しさが核となった骨太だけど優しいラブストーリー」マリー・ミー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかくジェイローの歌が素晴らしい!男性優位的結婚観にNOを突きつけた逞しさが核となった骨太だけど優しいラブストーリー
期待以上の作品。何よりジェニファー・ロペスの歌が素晴らしくて劇中歌のどれもがキャッチー。やはりタイトルソングの”Marry Me”が一番耳に残りますが、数学教師チャーリーと過ごす日々の中で主人公キャットが心境を綴った“On My Way”が絶品。予告編以上のことが何も起こらない物語をエモーショナルに盛り上げます。フォーマットは『ローマの休日』や『ノッティングヒルの恋人』のような全く異なる世界で生きてきた二人の恋物語という鉄板ですが、ある意味ラブコメによくある感じの男性優位的結婚観のテンプレートを盛大に破り捨てる逞しさが物語の核になっているのが印象的で、既婚者も未婚者も深く考えさせられます。『ガンパウダー・ミルクシェイク』で気丈な女の子を演じていたクロエ・コールマンが演じるチャーリーの娘ルーの父親を信頼し愛しているけれどベタベタされるのは勘弁して欲しい的な絶妙な距離感を体現しているところは娘を持つお父さん達のハートを盛大にブチ抜くと思います。
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