コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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心に響く家族愛の物語
障がい者の家族を持ち唯一の健常者として生きる娘がギリギリの生活で、家族を助けるために自分を犠牲にし生きる中、歌うことに夢を持ち自分らしい人生を歩む決意と、家族とのこれまでの人生と決別する葛藤が見事に描かれていて心に響いた
生きていくことに精一杯で子供に目を向けられていないことへ親としての教訓にもなった
キャストも実際に障がいを持っている俳優で固めているだけにリアリティが高く、作品に没入できる
ルビー役の歌唱力も高く、歌は鳥肌もの
作品自体はとても良かったが、下品な表現が多く子供とは見れないので満点は避けました
心の障害をテーマにした映画作りは難しいが、身体の障害であれば精神は...
心の障害をテーマにした映画作りは難しいが、身体の障害であれば精神は健常だからまた違ったアプローチができる。これは4人のうち娘だけがろう者に生まれなかった家族の物語。街の人々は家族の存在は知っている前提で話は進む。障害を強調する描写はなく、でも当事者にしかわからない悩みを日常の映像で切り取っていく編集が上手い。そして健聴者の娘には「歌」の才能があった。ドラミ先生なら開始10分でエンディングまでお見通しの王道ストーリーながら、合唱部コンサートのエモ演出あたりからラスト30分は泣きっぱなし。映画はやっぱり演出なんだよな~。むしろこの演出でちゃんと泣ける自分がうれしかったまである。異例尽くしのアカデミー作品賞授賞も納得の秀作。
聴者側からの視点
障害者系や難病系の作品って、
お涙頂戴全面推しが多いので苦手なんですよね。
でもこの作品はまず、
主人公が障害者じゃない。
両親がいくつなのか知らないけどセックスを欠かせないほど愛しあってる。
でも聴者の主人公を家族という鎖で、ともすれば毒親ばりに縛り付けてしまっている。
聴者とろう者はたとえ家族でも分り合うのは難しい。
というような現実を見せつつ、
家族愛、思春期の子供の成長、子離れ親離れ、が作品のメインで、障害を武器にしたお涙頂戴ごり押し的な内容では無いのが良かった。
しかしやはり、核となる音楽や歌声の力は素晴らしく、
ろう者の家族に手話で、歌を、想いを届けようとするシーンには感動させられます。
でも、それは聴者だからこそ感じ得る事で、
ろう者から観たこの作品の評価はどうなんだろうと思ったりして‥。
知らんけど。
レビュー通りの名作
まさに愛がテーマ
本音でぶつかる事
素晴らしい出会い❗
昨日、ライブラリーに素晴らしい作品が加わった。 「coda」
スクリーンで観てから8ヶ月・・自室で再び魅せられました。
台詞の「粋」な処、音楽の楽しさ、素敵なカット(構図)、キャスティング❗️多種の問題も織り込みながら展開して行く話が・・素晴らしい、
「粋」な、映画とはこれだろう。
人は何て素敵な創造力を、持っているのだろう この作品に出会えたことに感謝しかない❗
この様な作品に出会ってしまうから「映画」は、辞められない。
ヴィラロボス先生が素敵過ぎです‼️
聾唖の方々は全て手話トークですが、お父さんだけが「一言」声にします・・・お聴き逃し無く。
国により違う手話ですが、もう一つのコミュニケーション言語として身近に在りたいモノです。
素晴らしい感動作!
いやぁ~、これは素晴らしい映画、感動した!
これまで無かったようなオリジナリティあふれるドラマも心に残る。
この映画については、キネ旬などでも概要は読んでいたし、アカデミー賞でも話題になっていたので、「ろう者家族に囲まれた1人のろう者でない娘のドラマ」ということだけが事前情報だったが、実際に作品を観てみると「想像の遥か上をいく展開」に驚かされて感動も…。
やはり、この映画がここまでの作品となったのは、ルビーを演じた主演女優エミリア・ジョーンズの存在が欠かせない。
ルビーが、「家族のための仕事」と「自分の将来のための大学受験」の狭間で苦悩する姿が見事!
手話付き歌唱シーンは、感動の涙あふれる名場面。
この映画は必見映画であることは間違いない。
聞くチカラ
あたたかい
家族って。親ガチャって。
家族
娘から家族が自立する話。
テーマ自体はありふれた旅立ちの話。だが良くできてる。
家族の中で唯一耳の聴こえる子が一番若年で、その娘が家族と世間の唯一の窓口となっている。
娘以外の家族は世間とは閉鎖された世界で生きており、耳が聴こえないがゆえに世間の目も気にならない。が、その世間の目を唯一耳の聴こえる思春期の娘が一身に受ける。
それ故、娘が一番しっかりしており、傷付きながらも家族を世間から守って生きている。
娘が合唱部に入ったと聞いて、反抗期と思う自己中心的な母親。無神経な父親。自立しようともがく兄。
これは娘の自立と言うよりも、家族が娘からの自立の話。
リメイクらしいけど、脚本が出来た段階で成功は娘役のキャスティングいかんに掛かっていたと思う。
その中エミリアジョーンズですわ。
めちゃめちゃ良かった。そりゃ感動しますよ。
とても良い作品でした。
他のキャスティングも良かった。兄役も良かったし、V先生も無神経な父親も良かった。
久しぶりに心洗われました。
青春の光と影…そして,愛
本年度のアカデミー作品賞を受賞した作品。近場の映画館では公開していなかったので、遅れて鑑賞。聴覚に障害のある家族の中で、唯一人、耳が聞こえる少女の心の葛藤と成長を描いたヒューマン・ドラマ。
最近のアカデミー賞は、人種やジェンダー問題等、個性の尊重を取りあげた作品が受賞する傾向にある。今回は、耳の聞こえない障がいのある人達が生きていく息苦しさを、背景に描いている。しかし、主人公の家族は、聾唖であることを障がいと感じながらも、決して卑屈にならずに逞しく生き抜く、人としての強さと明るさを感じられるように描いている。そして、それを支えているのが、ゆるぎない家族愛なのだと思う。
漁師である聾唖の家族の為に、幼い時から通訳となって漁師の手伝いをしてきたルビー。学校では、変わり者の家族ということで、仲間外れにされながらも、新学期に合唱部に所属する。その担当教師が、ルビーの歌の才能を見出し、音楽大学進学を勧める。一方で、ルビーの通訳を頼りにしている家族は、進学に反対し、家族を守ることを願う。好きな歌を続けるのか、家族の為に歌を諦めるのか、その葛藤の中に、淡い恋心も織り込みながら、ルビーの青春物語を描いていく。
それほど、サプライズのあるストーリーでもないし、よくあるヒューマン・ドラマだが、本作の素晴らしさを増幅したのは、やはり手話による演出構成であると思う。主人公家族となる、父役のトロイ・コッツァー、母役のマーリー・マトリン、そして兄役のダニエル・デュラントは、実際に、聴覚に障害を持ちながら、聾唖俳優として活躍している。だからこそ、本作の演技が、決して台本を読むだけの演技ではなく、彼らの心の内から訴えるような、喜怒哀楽が現れているのだと思う。
手話を知らない自分でも、その手話や表情からその想いが伝わり、音声としての言葉を発しなくても、ヒシヒシと感じるものがあった。特に、最後の『青春の光と影』を歌うルビーが、家族の前で、手話をつけて歌い出すところは、それまでのストーリーと相まって、心に熱いモノが溢れてきた。
海外では、こうした障がいのある人々が、エンターテイメントの世界でも、堂々と活躍できる場もあり、それを認める風土ができている。日本も、『24時間テレビ』の時にだけ盛り上がるのではなく、常にこうした人達が、明るく生きられ、互いを認めあえる社会を、築いていかなければいけないと感じた。
マイルズのギターに合わせ、ルビーの部屋でデュエットの声合わせするするシーンが最高
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